伴奏CD作成について、ジャズ独特のこだわり
こだわり 1つ目
C,F, G菅ごとに異なるアレンジ。
移調するにあたって和音の構成音は音程を下げたり上げたりするとジャズ・アレンジとして適切に
成立しません。伴奏は C, F,G管用専用にアレンジしてあります。Low Interval Limit を遵守しています。
こだわり 2つ目
揺らぎがSwingである。
オカリナのメロディーは伴奏より少し遅れて聞こえる箇所と伴奏とタイミングが
合っている箇所があります。その揺らぎがSwing感です。3連符で鳴ってさえいればそれがSwingで
あるということではありません。個人個人の自由な揺らぎのタイミングや揺らぎの幅がその人の
Swingという個性になります。ベースを追い越してメロディーを演奏はしません。
ジャズは楽譜に全てを表すことができません。自発的な自由な感性で演奏が楽しいです。
こだわり 3つ目
8分音符で表記する。
楽譜の左上にスタイルとして "Swing"が書かれた場合は3連符で書かれていなくとも
演奏者の自由な解釈によって跳ねた感じの3連符より8分音符に近い感じで演奏します。
すなわち 'A' の楽譜と 'C'の楽譜の間をとった演奏です。数値で割り切れるものではありません。
色々なジャズ演奏を聴いて自分なりに演奏してみるこでその人のジャズのスタイルとします。
ジャズは1923年から始まったと言われています。
初期の頃は沢山跳ねて付点8分音符と16分音符の表記に近い演奏です。
古い時代のビッグ・バンドのスコアなど 'B' のように記譜してあるジャズの楽譜は存在します。
時代が進むに連れて音符の長さが2対1の3連符を経て8分音符二つに近い感じになっていきます。
ボストン・シンフォニーでジャズの曲を演奏するときに 'D'の楽譜のように12/8拍子の記譜を使用したことは
有名な話です。
こだわり 4つ目
8分音符で表記する。
バラードの場合は少し異なります。
楽譜の左上にスタイルとして "Ballad"が書かれた場合は8分音符で書かれている場合は
跳ねないで8分音符で演奏しますが、2拍目、4拍目は'B' のように演奏します。
全てこの提案に従う必要はありません。'C'のような演奏も結構です。
自由な感じで演奏してください。
こだわり 5つ目
アクセントの位置
裏の拍、すなわち Down Beat, Weak Beat や弱拍と呼ばれる位置にアクセントが来ます。
'A'は3拍目です。 'B'は2、4拍目ですが4拍目の方が強いアクセントです。
'C'は1、2、3、4拍の裏にアクセントがそれぞれありますが1から4拍目に進むにほど
アクセントが強くなります。
'D'は1小節目の4拍目に一番強いアクセントが来ます。だんだん強くなるイメージ。