音楽で新潟に癒しを 12日に支援コンサート
津の中学教師中北さん
|
|
支援コンサートを開く中北さん
| |
津市立西郊中学校教師の中北利男さん(40)が、十二日に美里村三郷の同村文化ホールで、新潟県中越地震の復興支援コンサートを開く。作曲家、ピアニストとしても活動している中北さんは、被災地の学校などに自作のCDを送っている。さらに、支援の輪を広げようとコンサートを企画した。収益は義援金として被災地に贈る。
中北さんは一九八八年、名古屋芸大器楽科ピアノ専攻を卒業。音楽教師の傍ら、妻の真由美さん(37)が代表を務める「中北音楽研究所」相談役として、「音楽による癒やし」をテーマに作曲、演奏活動に取り組んでいる。
地震発生後、「余震におびえながら暮らす子どもたちに、少しでも安らいでもらえないか」と考え、小中学校二十二校に自作のCDを送った。間もなく、小千谷市立小千谷小から「給食の時間に流します」と、お礼のメールが届いた。
これをきっかけに、「自分の力が少しでも役に立つなら」と、コンサートを計画した。中北さんはピアノ、キーボードを演奏する。演歌歌手の兄山祐司さんらが友情出演するほか、長女で津市立片田小四年の詩織さん(10)も歌で参加する。
当日のコンサートの様子を撮影し、DVDにして販売する。この収益も義援金にまわす。中北さんは「当日は、遠く被災地まで思いが伝わるよう、心を込めて演奏したい」と話している。
入場料は1000円で、当日券のみ発売。問い合わせは同研究所(050・7000・8721)。