ベートーヴェン : Beethoven, Ludwig van
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」 第1楽章 : Sonate für Klavier Nr.17 d-Moll 1.Satz Largo-Allegro
第1楽章 ニ短調 2分の2拍子 ソナタ形式
(提示部)
属和音・第1転回形の分散和音によって開始されるLargo、Allegroの2度下降の動機の提示、Adagioでターンを伴った半終止、とわずか6小節間でめまぐるしい変化が起こるこの楽章冒頭はきわめて印象的である。ふたたびLargoにテンポを落とし、平行長調のヘ長調で確保(第7小節~)されると、今度は分散和音と8分3連音符の分散和音を伴奏とする、ダクテュルス・リズムの分散和音上行とターン音型の反行形が拡大された主題(第21小節~)があらわれる。つまり、これら2つの主要主題は共通の要素の異なる表出なのである。こちらの主題も、やはりヘ長調で確保(第29小節~)され、推移(第41小節~)を経て属調(イ短調)で副次主題(第55小節~)が提示される。
低音域で主和音の第1転回形より開始される副次主題は、その旋律線がターン音型の拡大によっており、ここにも主要主題との密な関連が見て取れる。第2拍目がsfで強調されるのも、2つ目の主要主題の確保におけるリズム的特徴に由来している。
(展開部+再現部)
冒頭と同じくLargoで開始される展開部(第93小節~)は、まず分散和音上行で調性を探る。まずト短調の属和音を匂わせるが、すぐに嬰ロ音上の減7和音へ向かい、嬰ヘ長調の主和音第2転回形に至る。これを半ば裏切る形で、調性は嬰ヘ短調へ向かい、Allegroとなって2つ目の主要主題が展開される。副次主題の和音がばらされた形であらわれ(第122小節~)、再現部(第142小節~)をむかえる。
Largoはレチタティーヴォ風の単旋律の挿入によって拡大され、2つ目の主要主題はその原型をとどめず、カデンツァ風の分散和音へ変容してほとんど推移の一部分に様変わりする。副次主題を主調で再現し、そのまま沈み込むように楽章を閉じる。
三重大学教育学部 音楽 1本で受験。
見事に、不合格で、浪人生活となった。
その時に弾いた、自由曲の録音・・・。
受験日、朝一番に、ラジカセで録音してから、受験に行った。
確かに、今聞くと、これは古典派の曲になっていない・・・。
すでに、この時点から、中北流はスタートしていたのか・・・。